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クリティカル・シンキング

この講座でできること

この講座では、その場での方法論や小手先のテクニックを学ぶのではなく、「姿勢・態度」としてのクリティカル・シンキングを育むことを目指します。 クリティカルな態度とは、論理の正しさにこだわることや、ある一定の枠組みを使って物事を整理していくスキルと思われがちです。しかし、この講座で重要視するのは、そもそもの本質である、他者と対話的な姿勢でものごとを問うこと、そして自己反省的な態度を持つことです。これらの態度が前提になってこそ「しっかり考える」ことが可能になります。それでは、そうした態度はどのように育むことができるのか。専門的な言葉は使わず、わたしたちの日常的な言葉と例文を用いながら講座を進めます。ぜひ共に探究しましょう。

対象者

これから就職活動を行う大学生~実務者・担当者・チームリーダーレベルの社会人の方

世の中の常識や、自身の勘や経験を重んじて、それが本当か、考える習慣、問うクセをつけたい方

考える習慣はあるが、「うっかり」にはまりやすい、もしくは「うっかり」に気づけない方

自分の思考のクセを理解したい方

ビジネス書を読んでも自分ごととしてピンとこない方

世の中で求められている最適解にベクトルが向きやすい方(周囲の状況に忖度し、満点回答を求めてしまう方)

学習内容

第1講:「うっかり」を実感する

わたしたちはそもそも「うっかり」している生き物です。では「うっかり」をどのようにして「しっかり」に変えることができるのか。自分の「うっかり」のクセを知るところからはじめましょう。

第4講:考える「角度」を得る

やみくもに疑ってみたり、しくみに頼ったりしても、なかなか「しっかり」考えることにはつながっていきません。問うクセがついてきたあなたは、もう少し丁寧に考えるために、考える「角度」を身につけていくと、もっと楽しくなるはずです。これまでとはまた違った観点で、考えることを試してみましょう。

第2講:「問う」クセをつける

クリティカルな態度とは「おや?」と一瞬でも立ち止まることができることです。「おや?」と思ったのならば、ツッコミをいれて「問う」ことをしてみましょう。どのようなツッコミが役に立つのか、考えていきます。

第5講:考える「態度」を育てる

すでにあるものにツッコミをいれていく練習をこれまでしてきました。ですが、クリティカルな態度をもちつつ「しっかり」考えるあなたは、自らよい問いを立て、思考しつづけていく存在になりつつあるはずです。軸となるような問いをどのようにして立てていくのか。一緒に考えていきましょう。

第3講:考える「しくみ」を知る

「しっかり」考えることができているとき、ひとはどのように頭を働かせているのでしょうか。そこには一定の「しくみ」があるはずです。ですが、ここにもやはり「うっかり」の罠があります。どちらも学んで、自分をゆっくり育てていきましょう。

講師の紹介

永井玲衣

永井玲衣

思考力養成を専門にする哲学研究者。 クリティカル・シンキング、哲学的思考などの高い専門知識を使って、東進講師としての実績だけでなく、大手企業でも社会人教育を任されるなど豊富な指導経験を持つ人気講師。
方法論や論理構造等、小手先のテクニックを伝えるのではなく、“姿勢・態度”として、クリティカル・シンキングの本質を伝えることで、急速に変わりゆく社会の中で、批判的視点で物事を眺め、真実をちゃんと見極める力を養成する。
分かっているようで分かっていないクリティカル・シンキングを、分かりやすく身近な課題を用いながら楽しいワークで体験させる。

<主な著書>

『水中の哲学者たち』(晶文社 2021年)